| 非大手ならではの惜しみない「 専属青春歌謡歌手の起用 」とコロムビア譲りの「 ステレオ録音 」で、時代を映した名盤を残すクラウンですが、リリース件数は多くなく、唯一の専門規格となるが、この ＭＷ−１ です．
創立以来クラウンでは、その主力であるＣＷや、３９年４月スタートの大作「クラウン童謡レコード」ＥＷに点在する「 主題歌もの 」の一として当該分野作品を扱っていましたが、本規格発足に際しては、西郷輝彦のベストヒットシリーズで知られる「クラウンミュージックグラフ」ＣＭＧの姉妹品「クラウンミュージックブック」ＣＭＢを新設（ＣＭＢ−１／２は、ＭＷ−５／３に対応）、コロムビア生え抜きの米山正夫の投入、副主題歌を捏造せずインストを収録する方針の強化、ぬりえの添付と、かなりの意気込みが感じられます． しかしながら、こうした熱意は、ＭＷ−６の新録音を境に急激に衰え、同じく新録が期待された ＭＷ−８での擬似ステレオ収録以降、番組提供原盤利用の競作リリースという先細りの道に進んでしまいます． |
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| 以下は、クラウンレコード株式会社 ＭＷ−１〜１５ に対する同社の番号順総目録の記載内容です． 名称・曲順など、実際の商品と異なる部分がありますが、基礎資料としてそのまま収録しました．全般的な注意は次の通りです．
複数年度の総目録を累積参照していますが、最詳データでない可能性があります． なお、記載内容に関する正誤表・解説編も準備中です． |
| 番号 | 曲種 摘要 | 発売年月日 | 曲目 | 作者 | 演奏者 | ||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| １ | ＴＶ主題歌 | ４２.４.１０ |
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保富康午詩 藤家虹二曲 藤家虹二曲 保富康午詩 藤家虹二曲 |
ちびっこコーラス 藤家虹二クインテツト クラウン・オーケストラ 大村崑 藤家虹二クインテツト | ||||
| ２ | ＴＶ主題歌 | ４２.４.１０ |
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吉岡治詩 若月明人曲 若月明人曲 |
美樹克彦 クラウン児童合唱団 クラウン・オーケストラ | ||||
| ３ | 映画主題歌 | ４２.４.１０ |
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一条ひかり詩 米山正夫曲 重松岩雄編 中原良夫 大森盛太郎曲 重松岩雄編 |
美樹克彦 ダニー飯田とパラダイスキング | ||||
| ４ | ＴＶ主題歌 | ４２.６.１ |
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長田紀生詩 富田勲曲 吉永淳一詩 山下毅雄曲 |
上高田少年合唱団 ボーカル・ショップ マイスター・ジンガー テレビランド・オーケストラ 伊藤牧子 ボーカル・ショップ テレビランド・オーケストラ | ||||
| ５ | ＴＶ主題歌 | ４２.７．１ |
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吉岡治詩 若月明人曲 若月明人曲 |
佐々木梨里 ハニー・ナイツ クラウン・オーケストラ | ||||
| ６ | ＴＶ主題歌 | ４２.９．１ |
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山元護久・井上ひさし詩 宇野誠一郎曲 |
前川陽子とヤングフレッシュ クラウン男声カルテット | ||||
| ７ | ＴＶ主題歌 | ４２.９．１０ |
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木馬座詩 いずみ・たく曲 藤城清治詩 いずみ・たく曲 |
ケロヨン新井勢津朗 クラウン児童合唱団 | ||||
| ８ | ＴＶ主題歌 | ４２.９．１０ |
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香山美子 湯山昭曲 | 前川陽子 熊倉一雄 | ||||
| ９ | ＴＶ主題歌 | ４２.１１.１ |
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藤原法夫詩 淡野圭一曲 | 山岸比呂美 山本喜代子 テレビランド・オーケストラ | ||||
| １０ | ＴＶ主題歌 | ４２.１１.１ |
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東京一詩 冬木透曲 | みすず児童合唱団 Ａ面）ジ・エコーズ 両面）テレビランド・オーケストラ | ||||
| １１ | ＴＶ主題歌 | ４２.１１.１０ |
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赤坂三平詩 すぎやま・こういち曲 赤坂三平詩 司一郎曲 |
ハニー・ナイツ 両面）テレビランド・オーケストラ 上高田少年合唱団 | ||||
| １２ | ＴＶ主題歌 | ４２.１１.１０ |
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伊上勝詩 山下毅雄曲 少年サンデー編集部詩 山下毅雄補詩・曲 |
マイスター・ジンガー | ||||
| １３ | ＴＶ主題歌 | ４２.１１.１０ |
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宇野誠一郎詩・曲 | 中島そのみ 出演 中島そのみ 一谷伸江 菅谷政子 | ||||
| １４ | ＴＶ主題歌 | ４３.２.１ |
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谷川俊太郎詩 高井達雄曲 高井達雄曲 |
服部俊博 Ａ面）クラウン・ポニー・ボーイズ | ||||
| １５ | ミュージカル | ４３.４.１ |
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峰陽詩 レ・バート曲 岩河三郎編 |
ヤングフレッシュ クラウン男声合唱団 宍倉正信 本間誠 河村順子 クラウン少女合唱団 |
| ■ クラウンレコードと日本コロムビアについて |
| ３８年５月の日本コロムビアの重役会にて、同社常務／レコード事業部長 伊藤正憲が退任を表明、同年９月６日、若松築港社長 有田一寿と共に設立したのが、クラウンレコード株式会社です．設立時の主要スタッフは、伊藤と行動を共にしたコロムビア文芸部のディレクター馬渕玄三（艶歌の竜）、斎藤昇、作詞家の星野哲郎、作曲家の米山正夫ら、所謂“七人の侍”、また、翌年「涙を抱いた渡り鳥」でデビューを果たす水前寺清子も、コロムビア全国歌謡コンクールの出身者．北島三郎の移籍時の斎藤、星野とのエピソードは後の「兄弟仁義」として有名．更に、１２月１日発売のクラウン第一作 ＣＷ−１「関東春雨傘」も、美空ひばりのお祝い盤． |
| 2001/8/4 ver 1.25 | ご意見・情報はこちらへ ｜ フロントページへ |